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2010.03.24 *Wed*

さようなら、と君は手を振った

選抜の季節です。わちのたかしま監督おめでとう御座います(深々)。
わちの野球って見ててスカーっとするから好きなのよねん。なんか点数をとらない回が殆どなんだけど、獲るとなったら畳み掛けるように獲るんですよねー点数。台風ですよ台風。
ジョック■ックが流れたら、

キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!

ってテンションがあがる。素晴らしい。
たかしま監督はほんと凄いわ。見た目はおじいちゃんって感じなのに、指揮をとること武田信玄の如しですよ。
男前。今通算59勝目の歴代1位なので、ここまできたらキリよく今回の大会で60勝目を達成してもらいたいものです。


ということで、本日はそんな男前つながりで(えええええ)、この本の感想をば。
んーでもこの攻、最初は中身ちっちぇーからなぁ…。
是の続きは明日にでも。



さようなら、と君は手を振った (Holly NOVELS)さようなら、と君は手を振った (Holly NOVELS)
(2008/06/20)
木原 音瀬

商品詳細を見る




題名:さようなら、と君は手を振った
作者:木原音瀬
挿絵:深井結己
初版:2008.6
発行:蒼竜社


****************************************

あらすじ:
従兄弟の啓介が田舎から上京してきた。誠一は後ろめたく感じていた。
十年前の夏、啓介と恋に落ちた誠一は、高校を卒業したら迎えにくると約束した。
それなのに反故にしたからだ。しかし再会した啓介は過去には触れず、優しい笑顔で誠一に微笑むだけだった。
責められないことで安心した誠一は、優しく抱き締め甘えさせてくれる啓介のもとに頻繁に通うようになり…。

****************************************



定期的にナリセコノハラ氏の作品の感想をね。
今日、最初はCOLDシリーズの感想でも書こうかと思ったんだけど、そんな精神的余裕が無いということに気づき(単に眠いだけ)、1冊で完結するこちらにしてみた。
そして内容もCOLDシリーズよりも大分気楽に読めたかな。攻にイラッっとしたけどな。ま、立場逆転するしな。
身も心もざくっざくっとナタで斬りつけられるような痛みを読者に与える作品が持ち味のナリセコノハラ氏の話としては、まだ比較的(あくまでナリセ比)心を穏やかにして読めるんですが、その痛みが少ない分、登場人物にイラッとする部分が多い話でもあるんですよねー。
もう攻の誠一がさー名前に誠実の誠って入ってるくせにぜんっぜん誠実じゃねーの。
対する受の啓介が健気なもんだから、読んでてやきもきするというか誠一にイライラするんですよ。
でもこういう誠一みたいな男って実際に居るというか、これに近い男に、皆さん一度は会ったことがあると思うんだよね。まぁここまでじゃないにしても、人からの目線ばっかり気にしいの中身の無い男みたいな。
自分も田舎者だったのにそれを忘れ、上京してきたばかりでお洒落のかけらも無い啓介を見て、バカにするんだよ。
まぁそれぐらいならまだ…まだいいとして。いやよくないんだけど。
啓介の一途な愛情を逆手にとって、お金を好き放題に使ったりとか兎に角サイテー男なのね。
一応『いい男』みたいに書かれてるんだけど、ほんとにうわっつらのみのペラい男前。
ふっと吹いたら飛んでいく、籾殻だけの鳥のえさみたいな。←鳥飼ったことないとわかりづらい喩えだな…
最初こそやぼったい感じで田舎臭い感じだった啓介も、まいふぇあれでぃじゃないけれどプロデュース・ド・バイ・誠一によって磨きがかかってくるんですけども、正直ここまでかっこよくなった啓介がこんなどうしようもないアカンタレな誠一をどうして好きなのかが理解できなかった…。
刷り込みみたいなものかな。昔にあったことがずっと忘れられなくて。
啓介が再び田舎に帰るのも、誠一が嫌いになったから…っていうのじゃないんですからね。
浪費家の誠一にお金を貸したり、彼好みの服を買ったりしていたらお金が底をついて、実家に帰らざるを得なかった。
という理由ですよ。
…だってさー!誠一のやつぁ啓介が出したお金で彼女と旅行いってんだぜ!?
フッッ(吹き矢を吹いた音)。
こんな男、闇討ちにあって当然だぜ?っていうような誠一なわけですが。
まーあれですね。天網恢恢疎にして漏らさずってやつですね。
バイバイ言われちゃうんですねぇ。やぁー啓介おしとやかだわ。
ここ絶対グーでフルボッコのところだと思うんだけどね!でも、この『さよなら』っていう部分がね。
題名になるくらいだからこのお話の一番重要な部分でもあるんですが。
自分も幸せになるから、誠一の幸せを願ってるというんですね。

うわっっっっしっとりと振られたがな誠一★
めっちゃ捨てられとるやん誠一^^

というまさかの、前編における最後の最後での形勢逆転。
まーね、信じてこれっぽっちも疑ってなかった啓介の愛情が離れていくと悟った瞬間ですな。愛情が離れていくっていうよりも、常に傍にあった啓介の愛情が、なんか昇華されてしまったような感じ?
誠一め。逃がした魚はでかいんだよ。

そんな感じで後編にいくんですが、うって変わって憑き物が落ちたかのように啓介一筋になって啓介を追いかける誠一にアゴをはずしかける。5年の歳月の中で一体何が彼をここまで変えたのか。WHY?
おまっ…前編と人が違うじゃねーか!っつー前にもっと最初っからそうであれよと言いたくなるわけなんですけども、まぁ人間、痛い目にあって初めて気づくっていうことも多々ありますからね(遠い目)。
だがしかしその5年の間に啓介は結婚しちゃって子供もいるわけですからね。
と、思ったら、奥さん別に好きな人が出来ちゃったーとかそんな御無体な。
しかも運営している旅館は火の車な泣きっ面にハチな啓介にここぞとばかりに誠意を見せてアタックするんですよ。ヤツは。
しかも啓介の一人息子の前で無理やり啓介といちゃこらするし。啓介いやがってんのに(そりゃ息子の前でそんなことされたらあーた…)。息子、トラウマ。
だけど、こんなことしてても誠一が文字通り誠実な男になったので、啓介への愛なんだねぇうんうん。まぁしゃあないか許してやるかと(啓介の人権はどこ?)。
こうして紆余曲折ありながらも親は幸せになるんですが。
ナリセコノハラ氏のよくあるパターン。息子の話がその後に載ってるんですよねー。
こどもの瞳もそうだけど、親はラブラブなのに息子はそうはいかぬ、みたいな。
でもその息子の話が切なくてさ。うん。話の構成は確かにこどもの瞳のじょうたろうのストーリーと似てるかも。
寂しさから身近な大人の人に思慕を抱き、その相手の大人は自分から離れていく…。
でも、こちらの話は年月が経って二人が顔をあわせて…もしかしたら…っていうところで終わってるのが希望かなって。
この、何ともいえない余韻を残す上手さっていうのがナリセコノハラ氏よねーと思ったり。







「会いにきてくれてありがとう」


列車の音に負けない大きな音だった。


啓介に背中を向け、誠一は列車に乗り込む。その瞬間だった。


「さようなら」


振り返ると、啓介が手を振っていた。


ドアは閉まり、列車はゆっくりと発車する。


啓介の姿はほんの数秒で見えなくなった。


海が見えた。夕焼けにキラキラ光るオレンジ色の海が見えた。


涙が出てきた。


きっと海がまぶしすぎるせいだと思い、目を閉じた。


頬にあたる夕日が、優しいと思った。


まるで啓介みたいだと思った。








【勝手に評価】
形勢逆転度:★★★★★(受攻が逆になるという意味ではなく。思われてた側が追っかける立場になる。)
B L度:★★★☆
総  合:★★★★




ナリセコノハラ氏の話としてはまだ普通の部類に含まれると思うんだけど、前編の最後数ページのくだりの美しさはやはり一級品。



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Author:万里&おさる
万里とおさるの腐女子シスターズ。
姉なのにおさるに虐げられて過ごす、万年ディフェンス女、万里。
オフェンス担当、α派の笑顔で人をぶった切る(人に言われた)テラドSなオフェンス担当の妹おさる。
二人合わせて暫。

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・ネタバレしまくってます。基本的に最初は日常の日記、折りたたみで本の感想になっています。
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