暫。 成澤准教授の最後の恋
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2010.02.25 *Thu*

成澤准教授の最後の恋

本日はお休みデーだったので、思う存分ボラ本を読み、思う存分ニコ動を見ていました。
人 間 失 格 だ ・・・!
いいの。有意義な時間を過ごせたから。溜まりに溜まった積読本もちょっとは消化出来た気もするし…。
今日メインで読んだ本はぴゅあぴゅあでTHE・純愛★っていうものばっかりだったので、一冊だけなら心が洗われてちょうど良かったものの、直球系をそれから何冊も連続して読むと、なんというか…強制的に心が塩素殺菌されて、エンソサラシ状態。
お、俺達の汚れきったハートがハイターに…!!!じゅわっ。



ということで、本当は斜め上を行くような本の感想を反動で書きたかったんだけど、純愛つながりでこの本の感想をば。新刊も今月出たし、また感想書くぞーい。


成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)成澤准教授の最後の恋 (角川ルビー文庫)
(2010/01/01)
高遠 琉加

商品詳細を見る




題名:成澤准教授の最後の恋
作者:高遠琉加
挿絵:高永ひなこ
初版:2010.1
発行:角川文庫


****************************************

あらすじ:
フランス文学部准教授兼有名翻訳家の成澤は、強い雨の夜、非常階段で死のうとしていた蒼井を助ける。
彼は馴染みの出版社の新米編集者だった。
なぜかその時の思い詰めた表情が気になり、次の仕事を受ける代わりに、無理やり蒼井を担当に指名した成澤。
厭世的で人との関わりを避けてきた自分とは違い、純粋で常に前向きな彼に、恋に堕ちたと自覚した成澤は、どうしても君が欲しいと、蒼井に想いを告げる。
しかし、頑なに自分を拒む彼には、癒えない心の傷があると知り…。
准教授×新米編集者の身も心も捧げる、最後の恋。

****************************************



高遠先生は恋愛小説家。というのが私達の先生のカテゴリーです。
このお話は、まさにそう。本当に恋愛しかない。最初から最後まで徹頭徹尾恋愛の話。
ナルナルという一人の人間がまさに恋愛に転落していく瞬間、フォーリンラブしていく様を事細かに書いている。
ただそれだけのお話なんです。
正直、ルビーってあんまり読んだことが無いというか…強いて読もうとは思わないレーベルだったんですけど、高遠さんが出すならどら手にとってみっか!と本屋に走ったわけです。
ストーリーとしては典型ボラなんですよね。
主人公の成澤(攻)は男前でモッテモテ。仕事も出来て、まぁ完璧な人なんです。恋愛に関してはわりと自由な関係。
でも彼は家族から愛情を充分に受けずに育った可哀相な人なんですね。
だから、彼の恋愛が付かず離れずなのはこういう生い立ちが大きな原因なんです。
だがしかし。
その可哀相さあまって傲慢さ100倍なんですねー!ナルナルめ。さすがナルシストのナル。
そんな傲慢な攻が、何処にでもいるような目立たない、見た目も普通(寧ろ地味)な受に、坂道を転がり落ちるように恋愛の蟻地獄にはまっていっちゃうんですねぇ。うぅん。
ね、典型でしょう?

でも、このよくあるテンプレな内容をよくも悪くも調理するのが作家さんの腕の見せ所なんですよね。
高遠さんって、文章の表現の仕方が時折独特じゃないですか。
で、今回この本を読んで凄く納得しました。
ナルナルは仏文学の准教授兼翻訳家っていう設定だけど、文章の引用なんかもとても自然にさらっと書かれているので、高遠さん自身が元々文学にかなり造詣が深いんだろうなあと。
そう考えると、正統派な文章の中にふっ…と香ってくる高遠さん独自の文章に凄く合点がいくんですよね。

この話も高遠さんが書いてなかったら「ふーん」で終わってしまっていたような気がする…。
このシンプルな内容だからこそ、表現力が問われると思うので。

当初はちょっと遊ぶつもりだっただけのナルナルが、実は地味男君がずっと思ってた人の身代わりだったっていうのが発覚した時のあのショックっぷりとかもう、
『ざまぁねぇなwwwwww』
と、思わず指差して笑ってしまいそうになるのでありますことよ。わーい反省するがいい。
こういう人間は自分がもてあそばれるだなんて露程も思ってないからね!
それがまさかこんな地味男君に出し抜かれていただなんて、ナルナルショーーーーーック★
しかもその身代わりの相手は、既に鬼籍に入った人。そして明らかにナルナルよりも人間が出来ている人。
勝てるわけがないじゃないか。
でもね。
確かに死んだ人間には勝てません。けれども、生きた人間にしか出来ないことってあるんですよ。
それをナルナルはするんですねえ。

ナルナルは実家に帰省してしまった受の蒼井を追うわけです。時期はお盆。亡くなった人の魂が帰ってくる時。
蒼井は亡くなった人のことを偲んで、気持ちはもう棺に片足突っ込んでるような状態。
折りしも思い人が亡くなった時のように降りしきる雨の中、事故現場で虚ろな目をしている蒼井。
そこへナルナルが登場して『僕は死にましぇーーーーん!!!!』と叫びながらトラックの前に立ちはだかる――
わけではありませんよ?当然。いや、やったら面白いけどさ。
そうではなくて、蒼井の心を自分に振り向かせる為に、キザな先生が飾り気のない言葉で告白するんですねえ。
仏文学者で美辞麗句なんかお手の物な筈のナルナルなのに。
とっても短い愛の告白を。
『好き』っていう言葉。『愛してる』っていう言葉はあちこちに溢れるほどあるのに、時を越えて何度となく繰り返されてきたのはそれが真実だからなんですよね。
恋愛を飾る言葉はたくさんあっても、結局は『好き』『愛してる』っていうところが結局伝えたいことの本質で、ナルナルは長い歳くってようやっとそれに思い至ったわけでして。
おめでとうナルナル。遅い春に幸あれ。

さて、物語の中で宅間っていう蒼井の友人が出てくるんですが、蒼井の思い人のことを知るためにナルナルは宅間の元に向かいます。
蒼井の思い人は生前、蒼井から告白を受けてその返事を伝えに蒼井に会いに行こうとしたところで事故に遭ってなくなってしまった為に蒼井自身はその返事を聞かないままだったんですね。
でも、実は亡くなった彼が友人である宅間にそのことを相談し、返事を教えていたということが発覚するんですよ。
そして、宅間から成澤にその返事を蒼井に伝えるかどうかを一任するんですが、最終的にまぁこの返事がOKだったのかOKでなかったのかということは、最初はわからないんです。ナルナルも結局蒼井には言わないままですし。
返事が分からなくてもんもんんとしたままで終わるのもいいかなぁと思ったりしたんですが、結局最後の最後でなんとなーくなんですが、蒼井自身に『もしかしたら返事は…』と思わせる表記があるんです。
そしてそれを知った後も、ナルナルに言わなかったのは蒼井の優しさですよね。きっと。
だってナルナルのハートは傲慢なくせしておフランス製の繊細なガラス細工みたいなんだからね!
ちょっとでも傷ついたらそっこーパリンパリンパリンパリンって粉々に砕けてしまうんだからね!
なんてめんどくさいやつなんだ!!ナルナルめ。

そんでもって最後の番外編が蒼井の一人称で書かれてるんだけど、実は暫のわりとニガテなものの一つが『受けの一人称』なんだよね。
『俺』ならまだいけるんだけど、『僕』の場合がほんとニガテで、某有名作家さんのを以前に読んだ時に挫折しかけた覚えがあるんで結構トラウマなんですよね。いや、その人の作品の別のものはとても好きなんだけど、一人称がちょっとムリだった上に、さらに受がなよっちかった上に内容が痛くてトリプルコンボだったんですわー。
一人称でも普通の小説なら違和感なく読めるから、ボラならではのニガテ意識だとは思うんだけど…。難しいことだ。
で、この番外編がなんとニガテな受の一人称『僕』だったんだよおぉぉ…。
そいで一瞬たじろいでしまったんだけど、予想外に普通に読めたのでした。やっぱり書く人によるのかなぁ…。
でも、こればっかりは実際に読んでみないとわからないから、こうやって私達は何が地雷なのかを身をもって学んでいくのであろう。←ちょっとキザっぽくいってみた。目指せナルナル。

そういえば、ページ数の関係でしょうが後書が1ページと凄く少なかったんだけど、内容は濃かったですNE★という件について。
思わずぐぐってみたじゃないか。SUNとMOONに背いて。
おおっレオ様に背徳的な美しさがあるときではないか!
確かに!レオ様攻かよーーーーーーと世の腐女子達は叫んだであろうな!
でも普通に物語として面白そうだと思った。っていうかレオ様の演技が素晴らしいと絶賛されているので気になります。
でも、レオ様。今では王子のレオ様って感じではなくて男って雰囲気だよね。デカプーって感じ。もういいじゃんデカプーで。





――君といると、淋しくなるんだ


君がそばにいない時間が淋しい


そばにいても、君が他の男のことを考えるのが淋しい。俺のことを考えないのが淋しい。


淋しくて、苦しくて……


俺はこんな淋しさを知らなかった


君が好きだ


君が好きだ






【勝手に評価】
王道って素晴らしいね度:★★★★★(普段穿ったもの(どんなのだよ)ばかり読んでるけど、やっぱり王道っていいね)
B L度:★★★☆
総  合:★★★★




挿絵の高永さんの絵が物語の雰囲気にとてもよくあっています。ちょっと少女漫画っぽい感じが。
特に秀逸だったのが171ページの『ナルナルショーーーーック★』の絵。
うわぁ…そりゃこんな顔にもなるわー。反省するがいいw




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Author:万里&おさる
万里とおさるの腐女子シスターズ。
姉なのにおさるに虐げられて過ごす、万年ディフェンス女、万里。
オフェンス担当、α派の笑顔で人をぶった切る(人に言われた)テラドSなオフェンス担当の妹おさる。
二人合わせて暫。

【当ブログについて】
・ネタバレしまくってます。基本的に最初は日常の日記、折りたたみで本の感想になっています。
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