暫。 好きで好きで好きで
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2011.01.27 *Thu*

好きで好きで好きで

よくこの日記で出てくるおさるの上司M(でも性格はS)さん♂には、高校、大学、そして職場まで一緒という運命の相手っつーか腐れ縁っつーかまぁそんな素敵な友人S(でも性格はM)さん♂がいます。
職場まで一緒の幼馴染って凄いよなーってその話を聞いた時は素直に感動しました。
万里に至っては、「上司MはいつSさんに告白するの!?」と、毎日鼻息荒くおさるに情報提供を求めている有様です^^
まあ職場まで一緒なので、二人はとっても仲がいいのですが、なんというかあまりに二人がドMとドSなので、まるで夫婦漫才のような掛け合いを見ているとイジめられているSさんを気の毒に思いながらも、口元ニマニマしてしまうっていうね。
そんな上司二人なんですが、入社は同時期、同い年でもまぁ…上司Mの方が順調に出世してはるんですねぇ。
おまけに顔よし。体良し。要領良し。
対するSさんは、顔は三枚目。体は良し。要領、悪し。
出世もMさんに一歩どころか三歩も四歩も遅れているような状態。

その二人が少し前に、同じ飲み会に参加したんですね。
その時に上司MがSさんを指さして、それはそれは嬉しそうにのたまったのです。

「こいつ、1年後俺の部下www」

ああああああああああああああそれはゆっちゃらめぇええええええ
言わないお約束ですよ?Sさんは青筋立てながら「お前、そういうこと言うなや~~!!」とくってかかってましたが、幼馴染で上司と部下になるって…一体どんな気持ちなんでしょうね…。
そりゃー嫌だろうな…。
なんかこの二人を見てると、腐女子ホイホイだなー…とつくづく思うんですが。
どうなんでしょうか。


ということで。
本日は、『高校時代からの友達』繋がりで、この本の感想をば。




好きで好きで好きで (角川ルビー文庫)好きで好きで好きで (角川ルビー文庫)
(2010/02/01)
高遠 琉加

商品詳細を見る




題名:好きで好きで好きで
作者:高遠琉加
挿絵:六芦かえで
初版:2010.2
発行:角川ルビー文庫


******************************************

あらすじ:
花屋に勤める三浦は、高校時代に片思いをしていた同級生の堂島と偶然再会する。
昔と変わらぬ堂島の笑顔を見た途端、今でも彼が好きな気持ちが溢れてしまった三浦。
しかし、不幸にも堂島はその店の娘の恋人だった。
せめてそばにいたいと、必死に想いを隠して友人に戻ろうとするが、次第に堂島への熱い想いが抑えられなくなり、三浦は店を辞める。
そんな三浦を心配し追ってきた堂島に、この恋を終わらせるため三浦は「一度だけ」と堂島と身体を重ねてしまい…。

******************************************


高遠さんは恋愛小説家。
というのが、私達の基本的な高遠さん感なんですが、この作品はまさにそう例えるにふさわしいお話かと。
王道の内容を書いても、高遠さんがお話を綴ると誰でもない高遠さんのカラーになるんですよね。
このお話なんか、本当に恋愛の話しか無いんですよ。
高遠さんが後書で、『これでもかというほど片想いの話が書きたかった』と書いていますが、本当にその通り。
主人公で受の三浦が、ひたすら高校時代から想いを寄せていた相手を好きで好きで、兎に角どうしようも無くて…。というお話です。
ほんと、本質は以上のたった1、2行で表すことの出来る物語なのに、それをこんな風に一冊の小説にまとめてしまうのは、シンプルな内容だからこそ作家さんの腕の良し悪しが試されるかと。

兎に角ねぇ…。読んでて切ないんですよー。
切なくて切なくて、本当に切ない。
どんなに強く願っても、恋なんて寧ろ実らない方が圧倒的に多い筈で、殆どの人達もその辛さを経験上知っている。だからこそ読んでいて胸を突かれるんですよね。
簡単に想いが実って、幸せな物語を読むのも楽しいんだけど、そういうお話群が『恋』を語っているかと言ったらちょっと微妙なわけで。
まあ、そういうお話は本のレーベルなんかによって重きを置いてるところが違うんですけどね。
えろに特化したり、えろが重視だったり。
そういうお話も勿論読みたくなるんだけどね。
対するこのお話は、本当に『恋』に…えろすよりも、心の有り様について丁寧に、丁寧に書かれています。
三浦は作中で、二度も攻の堂島に振られています。
それでも、好きな気持ちを止めることは出来ない。
切なくて、このお話がもし表題作だけで終わっていたら、海岸べりで本を片手に夕日に向かって叫んでたところですよ?

三浦が可哀相過ぎるだろーーーー(涙)!!!とな。

後半のお話は、攻の堂島視点になります。
前半の表題作があんまりに辛かったので、こっからどうストーリーが前に進んでいくのかと思っていたんですが。
攻の堂島には、付き合っている素敵な女性がいるのですが、その女性…由布子さんは、三浦が働くお花屋さんの娘さんだったという運命の糸。
この由布子さんが、まあ立場的にいったら当て馬になるんだけども、都合のいい当て馬じゃないんですよ。
由布子さんはあくまで、最後まで素敵な女性として描かれています。
そこが、暫が高遠さんの作品が好きな理由の一端かもしれません。
ボラには女性キャラが出てきても、すんごくやな人だったり、あんまり魅力的に描かれないままに単なる当て馬として登場している場合が少なくないと思うんですよね。
でも女の人が素敵に書かれている話は個人的には好きです。
ボラで魅力的な女の人が出てくる作品って、物語としてレベルの高い話が多い気がします。
自分達が『これはマイ殿堂入りだ!』と思う作品には意外と大好きな女の人達が出てきたりするので。
魚住君シリーズのマリなんか筆頭です。マリ素敵ですよね~。

話がそれた。
まあそれくらい、由布子さんは素敵なんです。
そんな素晴らしい彼女のいる堂島が、どうやって男であり、既に過去振ったことのある三浦を愛するようになるのか…っていうのが後半の醍醐味なんですよ。
もう前半の三浦があんまりにカワイソスなので、もう早く堂島お前自分の気持ちに気づけよ!とか三浦のこと早く好きになれよって心から願ってたんですが、まあ実際に男の人が男の人を好きになるなんてそうそう無いわけで。
この二人の場合は、堂島が転がり落ちるように恋愛をするという感じではないんですね。
フォーリンラブって感じではそうそうないです。

ただ…多分堂島は高校の時は三浦のことをそう認識してなかったとしても、一話目の最後の方。
三浦に「寝てみないか」と言った時は既に三浦に心奪われてるんですよね。
でもその気持ちを恋とは思ってない。
その気持ちが何なのか、答えが自分の中で見つからないままなんです。
そもそも恋っていう感覚をよくわかっていないというか、幼い頃の刷り込みみたいなものもあって、守るべき相手と結婚して、相手を幸せにする。というのが彼の中の目標だったんですよ。
一緒に人生を歩んでいくというよりは、大切な相手を自分が守る。
自分の使命感があって、そこに幸せがあると信じていたんだけども、とある時に由布子さんは、そうではないと言うんです。

「二人いっぺんにしあわせになれるんじゃないと、だめなんだよ」

由布子さんの言うことは真理だと思うんだけども、堂島はその言葉に心動かされても自分の三浦に対する気持ちが恋だとは気づいてないんですね。
いやも気づきかけてるんだけど、というかもうほぼ気づいてるんだけど…なんて言ったらいいんだろ。
感情と理性は違うっていえばいいのかな?なかなかイコールで結ばれないんです。
だけど、話を読み進めていくうちに、堂島がいつのまにやら自分が好きなのは三浦なんだというのを素直に認識しているんだなー。
すとん、と腑に落ちるような感じといえばいいのかな…。
三浦は転がり落ちるように堂島に恋をしたのに、堂島はじわじわじわ…と心にゆっくりと浸透していくように三浦に恋をする。
何とも対照的だけれども、好きという気持ちには変わりが無いんだよね。
その描かれ方がとてもリアルで胸に迫るんです。

人が恋に落ちる過程やスピードは、ひとそれぞれ。
カメのような歩みの堂島の恋愛速度に、三浦がよく頑張って耐えたなぁ…。しみじみ。
でもきっと、三浦はそんなことは大した問題じゃなくて、堂島が自分を愛してくれてるだけでもう十分幸いなんだろうなあ。
書き下ろし作品のラストはもう高遠さん節というか、この人の書く物語のラストって、読んでいて脳内で映像が浮かび上がると思いませんか?
まさにそんなラスト。映画のエンドロールのような。
そして本当にその物語が終わる。

三浦はさんざん辛い思いをしてきたので、これから先、堂島と二人で幸せな人生を歩んでいって欲しいものです。
エバーアフター。






もっと恋を大切にしたらよかった。


自分で自分を傷つけて、初めてわかった。


誰にも大事にしてもらえない、かわいそうな想い。


せめて俺だけでも守ってあげたらよかった。






。+゚(゚´Д`゚)゚+。

せっ…せつねーよおおぉおおお…!!!
でっ…でも最後の最後には報われて本当によかった…。



【勝手に評価】
片恋度:★★★★★
(片恋って素敵って某漫画の帯で言ってたけど、本当はとても辛いものなのです)
B L度:★★☆
総  合:★★★★☆



心が洗われるようなお話でした。
挿絵も透明感に溢れていて、お話の世界観とよくマッチしてました。
恋愛小説を読みたい…堪能したい!という方は是非!


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Author:万里&おさる
万里とおさるの腐女子シスターズ。
姉なのにおさるに虐げられて過ごす、万年ディフェンス女、万里。
オフェンス担当、α派の笑顔で人をぶった切る(人に言われた)テラドSなオフェンス担当の妹おさる。
二人合わせて暫。

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・ネタバレしまくってます。基本的に最初は日常の日記、折りたたみで本の感想になっています。
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