暫。 甘い棘の在処
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2010.10.09 *Sat*

甘い棘の在処

今思い出しても寒気のする話でございます。
まだおさるが小学生高学年だった頃、家の居間のこたつでごろごろしながら夜、テレビを見ていた時のことでございます。
いきなり居間から離れたブラザーの部屋から、ガッタンどすん!!みたいなでっかい音がしたんですねぇ。
なんじゃぁと思ってどてらを被り、ブラザーの部屋をのぞきに行くと、倒れている母が…。
よくよく部屋を見渡してみると、その横には事務椅子っていうかくるくる椅子っていうか、自分の足を使わずして部屋の隅々を行き来出来るというあの魔法の椅子が母と一緒に横たわっていたんですよ。そして周囲に散らかる雑巾。

よもや・・・母は・・・このくるくる椅子の上に立って掃除をしていたのではあるまいか・・・

ちょっとおおおおおと思いながら、母に大慌てで声をかけてみたところ、すぐに起き上がったのでございます。
「んっ?んっ?」みたいな感じで問題も無く、元気だったので、
「とりあえず危ないからくるくる椅子にのって掃除はしない!!常識やろ!!」
と、小学生ながらに母親を叱咤し、疲れた体をいやす為に再びこたつの中へ。
ぐたーりとしていたところ、閉じられていたふすまがすすすすっ…と開いたんですね。
目を向けると…そこには…
片手に木魚、腕にお数珠を巻き、もう片方の手に鐘をならす木の棒を持った母親が仁王立ち。
おびえるおさる^^
そこへ母親があんびりーばぼーな言葉を口にしたのでございます。


「ねえ。私、何しようとしてたんだと思う?」


えええええええええええええええええええええええ
それは寧ろ不可解な行動をとっている貴方自身に聞きたい…!
つか助けて!誰でもいいから助けて!
こんな時に限って万里とブラザーは塾で不在、父親は出張で不在、自宅にいたのはじっちゃんばっちゃんのみ。
そして小学生のおさる。

話をしていると、いわゆる『記憶喪失』ってやつですね…?ということにすぐに気付く。
YA・BA・I★
ええ。速攻で救急車呼びましたとも。そして病院へ。
結局、検査の結果、一時的なものとは断定されて一安心。
実際に一晩ぐらいで回復したんだけれども、最終的に事件の前後のことは一切思いださない、思いだせないみたいでした。
その時以来、家族が母親に対して口を酸っぱくして言うことは、

「くるくる椅子にのって、立ってはならぬ」(ナ●シカのばばさま風に)

ほんとね…記憶喪失なんて…本の中だけの出来事だと思ってた…。
みなさんもお気をつけて。防ぐことのできる事故は未然に防ぎましょう(切実)。



ということで。
本日は、『記憶喪失』繋がりで、この本の感想をば。




甘い棘の在処 (ビーボーイスラッシュノベルズ)甘い棘の在処 (ビーボーイスラッシュノベルズ)
(2008/01)
萩野 シロ

商品詳細を見る



題名:甘い棘の在処
作者:萩野シロ 
挿絵:円陣闇丸
初版:2008.10
発行:リブレ出版

******************************************

あらすじ:
事故で記憶を失った達也。唯一執着を憶えたのは、従兄弟の敦だけだった。
だが敦は達也を冷たくあしらう。
寂しくて悲しくて―でも側にいたくて、縋るように敦との同居を続ける達也に、敦が告げた残酷な過去。
「無理矢理犯った。ハメ撮りの写真一枚でおまえを従えた」
組み敷かれ、繋がったそこから熟れていく身体。
蕩けるように甘い愉悦を貧り、疼いた身体も心もただ敦だけに纏わり付く―。
超話題作、書き下ろしつき。

******************************************


ということで、記憶喪失ものでございます。
記憶喪失になるのは主人公で受の達也なんですが、記憶喪失ものによくあるというか、切っても切れない、記憶を失くした不安…みたいなものはあまりフューチャーされてません。
失くしたのは、自分の今までの人生の記憶であって、日常生活に関することを忘れてしまったというわけではないので、主人公の性格もあって、そんなにおろおろすることは無いんですね。
で、何が描かれるのかといったら、記憶を失う前、主人公には同棲していた敦という従兄弟がいたんですけれども、記憶を失ってから後、彼と顔を合わせても、同棲していたというわりには全く仲がよさそうでない。
寧ろ達也の存在を疎ましく思っている態度を隠しもしないんですね。
それでも、達也自身の本能みたいなものが、敦と一緒に住みたい…と訴えかける。
だから、敦と再び同棲するし、それに対して敦も特に肯定も否定もしない。
でも、明らかに達也を無視したり、態度が拒絶しているとしか思えないわけでして。
じゃ、なんで同棲してたんだよ?そして今回の同棲も否定しなかったんだよ??と達也はむかつきながらも疑問符だらけなんですなぁ。
で、ある時。
怒った敦に、記憶を失う前の達也自身がどれだけ嫌な奴だったか言われる。
金と権力を持った達也が、敦を従えようとしていたこと。
そして、そんな達也に対して「なら逆に従えればいい」と達也を縛り上げて無理やりいたした挙句、はめどり(…)の写真を撮影して主導権を奪ってしまった…という最悪な関係を聞いてしまうんですねぇ。
そして自分も無理やりいたされてしまう。
…なんつーか一切記憶を覚えてないのに、過去の自分が人でなしだった上に、その人でなしだった故の復讐を、記憶の無い自分が受けるって、ちょっと理不尽さを感じるというか気の毒だよね…。
何故なら、今の達也はいたってまともな感覚を持った人間なんですよね。
達也側の視点で読んでいるので、敦の考えが解らず、どうしてももやもやしてしまう。
で、あまりにひどい仕打ちを受ける達也に思わず同情してしまうというか。
寧ろ人でなしになってるのは今の敦じゃねーか!もう時効だよ時効!忘れてんだからさぁと、勝手な理屈をこねくりながら思わず読んでました(笑)。

ところがどっこい。
話が終盤あたりになったところで意外な展開が。
敦の言っていた、件の写真のネガをたまたま達也が見つけるんだけども、あらあらまあまあ。
何ということでしょう!劇的●ふぉーあふたー的展開。
作者があとがきで、『記憶喪失が萌的においしいのは、失った側はいくらウソをつかれても分からない。忘れられた側だったら記憶が無いのをいいことにやりたい放題というところ』と書いていましたが、まさにそんな展開。
や!ウソをついてたとか話を作ってたとかそれぐらいだったら予想範囲内なんですが、まさか受攻が逆転していたとは…!なんということでしょう!(二度言った)
つまりは、傲慢で嫌な奴だった達也は、本当は敦が好きだったんだけども究極のツンだったもので、デレが無いまま敦を力ずくで征服してしまったわけなんですねー。
で。その写真を撮って敦を脅していたと。
そんなところに達也が記憶を失くしたもんだから、敦がキバをむいたんですな。
でも、根がワルじゃないから、記憶が無くてわけもわからず哀しむ達也を見たら、ワルの仮面が剥がれてしまうわけですようんうん。
一度剥がれてしまったら、あとは転がり落ちるだけですよ。
なんにせよ、記憶を失くしてからの達也は、嫌な奴どころかとても気遣いの出来る奴なので、最後に二人の気持ちが通じ合った時はよかったねと思いますた。

えろすしーんは結構あるんだけども、心が通じ合ってというわけではない場面が殆どなので、何となく痛いんですよね、読んでて。
なので、書き下ろしのお互いを想い合ってる二人を見て、うんうん。よきかなよきかなと目を細めたのでございました。






好きだ


これは自分の気持ちなのに、自分の気持ちだけじゃない。


自分のものだけならよかった。


馬鹿げた真似もしがらみもなくて、


何もないところから始まるだけだったら、こんな苦しくならなかった






達也の視点でしか描かれなかったから、敦の心の移り変わりを理解するのが難しくて、少し感情移入できないところもあったかな。
でも、敦の視点もからめつつ書いてしまったら、感情移入は出来るんだろうけども、この物語のキモであるからくりというかトリックというか敦のウソが最初からばれてしまうから無理なんだろうけどもね。
逆にこういう描き方は、敦視点だったら『いつウソがばれるのかドキドキ』みたいな感じになって、また違う話になりそうだからな。何となくこう書いてみて、それはそれで面白そうだと思ったけど。



【勝手に評価】
記憶喪失って頭叩いたら治るのかな度:★★★★★
(漫画ネタではよくあるけどね!てか古い電化製品か?)
B L度:★★★★
総  合:★★★★


円陣さんの挿絵の敦が攻攻してて、達也も美人さんみたいに描かれていたから、まさか受攻逆転とは思わなかった。してやられたZE★
ちなみに熱林で評価を見てみたら、面白い具合に評価がぴたーっと分かれていたんですが、個人的には楽しめたかな。
評価が分かれてるのは、敦視点が無いからいまいち感情移入が出来にくいというか、全ての行動が唐突に思えてしまうからかなぁなんて思ったり。






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万里とおさるの腐女子シスターズ。
姉なのにおさるに虐げられて過ごす、万年ディフェンス女、万里。
オフェンス担当、α派の笑顔で人をぶった切る(人に言われた)テラドSなオフェンス担当の妹おさる。
二人合わせて暫。

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・ネタバレしまくってます。基本的に最初は日常の日記、折りたたみで本の感想になっています。
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