暫。 千 長夜の契
10
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
<< >>


--.--.-- *--*

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Permalink *  EDIT * ▲TOP

2010.10.02 *Sat*

千 長夜の契

先日、日記の話題に出ていたぼくさーのMさんにまつわる小話。
Mさんにはリングの上に天敵がございます。
Mさんがベルトを争った時に戦った相手。そしてベルトを獲って、守る為に戦った相手。
奪われて、取り返す為に戦った相手。
…それが、天敵の彼でございます。
こんなにも因縁の対決で戦っていたら、当然天敵めもMさんを意識するようでして。
Mさんが久々のベルト奪還を目指した試合に臨むとなった時、その日もMさんは減量に励んでおりました。
いつもと違って(笑)ぼくさーらしくなったMさんに対し、その天敵の彼についてどんな人なのか聞いてみたのでございますよ。

おさる「次の相手って、どんな人よー?写真見たらMさんと違って(酷)、悪そーな強そーな人だったけどさ?」
Mさん「今のとこ、1勝2敗…かな…。一回目負けて、他の奴の試合を見たら、何かタトゥーを入れてたのよ。で、2回目俺が負けた時、その後よくよく見てみたら…タトゥー増えてるぅぅーーHOooooo!!!!!!!ム・カ・ツ・クよねーーーー!!!!!!」
おさる「…それは…昔に読んだ●ートンアニマル記で似たような話を…そうだウサギだよジャックだよ!つかMさんって愛されてるNE★」

ちなみにその会話をしていた時、試合間近でよい体型だった上、暑くて上半身裸だったので、乱入してきた男の子達に「Mさんチョーいかつい体つきっすねー!!!かっこいーッスねー!!!」と羨望の眼差しで見つめられていたのでした。

にしても、この話を聞いた時、なんて素敵にボラなんでしょー!と思った自分、今すぐ正座。いや、しないけど。
もうそうはふじょしのせいとうなるけんり。


ということで。
本日は、タトゥー…っていうか刺青つながりで、この本の感想をば。
うん。無理なくつながった。

千-長夜の契 (HANAMARU COMICS PREMIUM)千-長夜の契 (HANAMARU COMICS PREMIUM)
(2010/09/17)
岡田屋 鉄蔵

商品詳細を見る



題名:千 長夜の契
作者:岡田屋鉄蔵   
初版:2010.9
発行:白泉社


******************************************

あらすじ:
願いを叶える代償に、その者の魂を喰う謎の座頭・千載。
奇妙な縁で出会った剣豪・草薙とともに人々の命を賭けた願いと向きあっていく…。
妖しく強く、BLの枠を超えた壮大な物語が始まる!!

******************************************


実は初読み作家さんだったのです。
だって、今までの表紙って…ちょっとハードルが…ヲトメには高かった…よね…?ねっ?(何を今更)
何か、ボラっつーよりもゲイ漫画っていう空気がぷんぷんしてて、何となく遠巻きに見てたんですけども。
今回何故手に取れたかといいますと、帯の
『三浦しをん絶賛』
っていうですね。一言につられたわけでして。ボラネ申が言うならばおそるるに足らず。手にとってみましょうや。ということでですね。購入と相成りました。
で、読んでみた感想。

面白かった!

流石ボラネ申様が絶賛するだけあるわー。
話としては、ボラ要素もあるんだけども…それ以上に、よく作りこまれた質のいい青年漫画…っていう方が的を得ている気が。
青年漫画っていうのは画質が大きいかな。内容もそうなんだけど。
絵柄は、かわいらしーボラが好き!とか、毛が駄目!…っていう方には拒否反応が出るかもしれないんですが、そういうのにこだわりがなければ、かなりお勧め。
凄く描き慣れているし、上手いです。
主人公の千載の、お色気兄さんっぷりとか、浪人の草薙のいいおっさん具合とか、人物描写にとっても雰囲気があります。

ストーリーは一話完結で全三話収録されています。
主人公二人が旅をしながら、出会った人たちとのかかわりあいを描いてるんですが、一話目はその主人公の千載と、浪人の草薙が出会う話。
千載は人であって人で無い…見た目は若い、綺麗なお兄さんなんだけども、実際は名前の示す通り何年も生きている年齢不詳の方。
彼は不思議な能力を持っています。人の願いを叶える代償に、その魂を喰らう。
その魂を喰われた人間は、未来永劫輪廻の輪から外れ、この世で自分が生きた全ての証一切の記憶と存在が消し去られてしまう…抹消されてしまうというもの。つまり、そんな人間は最初からこの世にいなかった…ということになってしまうわけです。
そうまでして叶えたい願い…なわけですから、必然、物語の内容は重くなってしまうんですけども、決して暗い気持ちになるだけの展開だけではないんですよね。
傍から見たら、輪廻の輪を外れて魂を喰われるなんてことを選ぶ程の価値がその願いには本当にあるのかわからないかもしれない。
でも、そうすることを選んだ人にとっては、自分の魂を引き換えにする価値があると信じたわけです。
それほどまでの強い願いは、自分自身の為ではなく、殆どの場合が他人の為。つまりは究極の自己犠牲。
…というのは頷けてしまう。
三篇通じて、人も人じゃないものも、命って切ないなぁ…と胸をつかれる。
ふと思い出したんだけども、そもそも仏教における輪廻の考え方って、本来輪廻は苦というとらえ方だったかと。生きて死んで、生きて死んで、人間以外の生物に生まれることもあり、それでも生きて死んで…をそれこそ未来永劫繰り返さなければならない。
そんな輪廻=苦…から解放されること=解脱、が確か仏教の理想ではなかったかなと思うんだけども(まがりなりにもお寺の檀/家だが、自信は無いので気になったらご自分で調べてね)。

そうして考えると、己の全てを捧げて、何か大切なものの為に魂を喰われていった人々は、つまりは解脱して、救われた―と考えていいのかなと。
この考えが一番当てはまるのは二話目かな?
共に過去に罪を犯した為、転生を何度も繰り返しながら、二人が巡り合っても愛し合って結ばれた途端に片方の命が尽きる…。
という宿命を追った旅の一座の男二人。
片割れの男が言った願いは

「私の魂を喰って、この輪廻の輪を絶って欲しい」

まさにこの考えは解脱そのものじゃないかなあ。
本当は今生で幸せになれるのが一番に決まってるんだけど、神の怒りに触れて、どうしてもそれを許されない彼らは、永い永い悠久の時間を何度も悲劇の別離を繰り返して、魂が疲弊していたのかもしれないですよね。
自分たちには想像もつかないけれども。
疲弊したというのは、愛することに疲れたのではなく、繰り返す別離の為に。

そして、ここで少しだけ明かされる、千載の存在の理由が何とも言えない。
千載もまた罪を犯した為に、輪廻の輪を外れている存在だということ。
どうやらその原因が千載自身にもはっきり解ってるのか解ってないのか…自分が何者なのか、曖昧なんですよね。
後々明らかになるんでしょうけども…。
何だか○ぐや姫みたいね(笑)。

まぁそんな謎が沢山で、自分に対する五感すらも失いつつある千載なんですが(まだ残っているのは痛覚のみ)、そんな千載の傍に人一倍人間味溢れた草薙が寄り添っているから、読者はほっとするわけです。
この人がいたら何とかなるんじゃないかって。千載も幸せになれるんじゃないかって。

そうそう、第三話目の天狗の話。
これね、ちょっとびっくりどんでん返しがあったのYO!
や、話自体もいいお話でして、じっくり読ませる物語だったんですよ。
千載が単になんでもかんでも魂を喰らうわけではないということもわかる。

しかーし。
それ以上にあんびりーばぼーだったのが、素敵な下剋上があったからでございますよ。
このお話のメインは、人間だったけれども天狗に拾われて、天狗として生きるようになった黒髪の男の子と、山姥と呼ばれていた女の人が拾った子供だと思われていたんだけども、実は山が産んだ天狗の子だった…という二人。
黒髪の男の子、八咫(やた)がね。最初凄く男らしくてね。
大切な山を守る為に孤軍奮闘するわけですよ。
対する彼の弟分の山姥の子供、白鷺は何となく女顔で美人さんなんだけど、その顔が災いしてちょっと可哀想な目にあってしまいます。あわわ。
物語の展開は読むのが一番として、におわせてはいても、この二人は明らかに最初は八咫×白鷺なんですよね。
だがしかし。
最後の最後で素敵などんでん返しありけり。
美しかった白鷺は、あるべき本来の姿に戻るわけですよ。
つまりは天狗になるわけなんですが、美しさはそのままに、みけらんじぇろのだびでさんも吃驚な超★肉体美!を披露してくれるという展開にー!!
身長も超高くなってるよ!しかもそれに反比例して、八咫が乙女になってるよ!もう誰も攻められないよ!!
ここにカプが成立したのであった(完)。
あーもーだめだ八咫。あんた完全にロックオンされてるよ。山をまもってくれたまへ。
多分君の貞操は確実に守れないだろうけど(…)。





結ばれることは決してないと分かっていて


哀しませると分かっていて


それ自体が罰なのだと悟ってなお


想うことを止められない


もう終わりにしたい


終わらせて欲しい


この輪廻の輪を絶って欲しいのです


あなたならそれができましょう


千載さん 


どうかあの子を 金造を自由にしてやって下さい


どうか私を 私の魂を喰って下さい





願いを聞き届ける時、その願った人を象徴するものが、千載の背中に刺青のように浮かび上がってくるんですね。
二話目の話に出てくる一座が演じる劇中劇があるんだけれども、それがカブキの娘どうじょうじっていうかあんちんきよひめ伝説を彷彿とさせました。あれって怖い話だよね…この物語のお話は悲恋なんだけどね。
あんちんの方はアレだ、あんちんカワイソス。気になった人は調べてみてね。面白いよ、カブキ。



【勝手に評価】
練りこみ具合抜群度:★★★★★
(一話一話、上手にまとめている上に、短編にありがちな読み足りない感が無い。腹十分目。)
B L度:★★★
(描写はあるんだけども決して多くはない。ストーリー展開上必要なものって感じ)
総  合:★★★★☆


続きものということで★4.5評価ということで!続きが出るのがすごくうれしいー!
そういえば、主人公二人の身長差なんだけど、千載の身長が低いのか、それとも草薙がべらぼうに(ちぇほんまん並に)高いのか、一体どっちなんざんしょ?
それと、カバー下の絵も美麗です。タコ…(そこかよ!)。


スポンサーサイト
Permalink *  CM(0) *  TB(0) *  EDIT * ▲TOP

COMMENT

Comment Form


秘密にする
 


TRACKBACK

TrackBack List


プロフィール

万里&おさる

Author:万里&おさる
万里とおさるの腐女子シスターズ。
姉なのにおさるに虐げられて過ごす、万年ディフェンス女、万里。
オフェンス担当、α派の笑顔で人をぶった切る(人に言われた)テラドSなオフェンス担当の妹おさる。
二人合わせて暫。

【当ブログについて】
・ネタバレしまくってます。基本的に最初は日常の日記、折りたたみで本の感想になっています。
・コメント大歓迎です。但し、ブログ内容と無関係と判断したものや、誹謗中傷の類は削除させて頂く可能性があります。
・御同類の方のみリンクフリーとさせて頂きます。でも一言ご報告頂けると小躍りして喜びます。



お気に召しましたらぽちっとしたって下さいまし^^



最新記事



FC2掲示板



カテゴリ

小説:英田サキ (13)
小説:暁由宇 (1)
小説:洸 (1)
小説:安曇ひかる (2)
小説:五百香ノエル (3)
小説:榎田尤利 (5)
小説:いつき朔夜 (1)
小説:音理雄 (1)
小説:鬼塚ツヤコ (1)
小説:神楽日夏 (1)
小説:華藤えれな (2)
小説:加納邑 (2)
小説:綺月陣 (1)
小説:樹生かなめ (14)
小説:久我有加 (1)
小説:楠田雅紀 (1)
小説:剛しいら (6)
小説:木原音瀬 (16)
小説:榊花月 (1)
小説:崎谷はるひ (1)
小説:砂床あい (1)
小説:沙野風結子 (3)
小説:愁堂れな (2)
小説:砂原糖子 (4)
小説:しみず水都 (1)
小説:清白ミユキ (1)
小説:須和雪里 (1)
小説:高遠琉加 (9)
小説:谷崎泉 (1)
小説:玉木ゆら (1)
小説:中原一也 (1)
小説:萩野シロ (2)
小説:花川戸菖蒲 (1)
小説:バーバラ片桐 (5)
小説:鳩村衣杏 (1)
小説:花郎藤子 (2)
小説:樋口美沙緒 (3)
小説:火崎勇 (3)
小説:ひちわゆか (2)
小説:日向唯稀 (2)
小説:真崎ひかる (2)
小説:松岡なつき (2)
小説:松野たばこ (1)
小説:御木宏美 (1)
小説:水戸泉 (3)
小説:水壬楓子 (2)
小説:睦月朔子 (1)
小説:夜光花 (6)
小説:夕映月子 (1)
漫画:秋葉東子 (3)
漫画:亜樹良のりかず (1)
漫画:麻生海 (1)
漫画:阿仁谷ユイジ (2)
漫画:阿部あかね (2)
漫画:あべ美幸 (2)
漫画:雨隠ギド (1)
漫画:天城れの (2)
漫画:ARUKU (5)
漫画:池玲文 (3)
漫画:石川ちか (1)
漫画:石原理 (5)
漫画:井上佐藤 (3)
漫画:海野サチ (1)
漫画:えすとえむ (3)
漫画:エンゾウ (1)
漫画:扇ゆずは (4)
漫画:桜巳亞子 (1)
漫画:岡田屋鉄蔵 (2)
漫画:奥山ぷく (2)
漫画:小椋ムク (1)
漫画:小山田あみ (1)
漫画:梶本潤 (3)
漫画:語シスコ (1)
漫画:雁須磨子 (2)
漫画:川唯東子 (3)
漫画:河井英槻 (1)
漫画:木下けい子 (4)
漫画:京山あつき (3)
漫画:琥狗ハヤテ (1)
漫画:草間さかえ (5)
漫画:九重シャム (1)
漫画:国枝彩香 (2)
漫画:九號 (1)
漫画:車折まゆ (1)
漫画:クロオ千尋 (1)
漫画:黄河洋一郎 (1)
漫画:寿たらこ (6)
漫画:サガミワカ (1)
漫画:櫻井しゅしゅしゅ (1)
漫画:サクラサクヤ (1)
漫画:定広美香 (1)
漫画:嶋二 (2)
漫画:志水ゆき (4)
漫画:蛇龍どくろ (1)
漫画:舟斎文子 (2)
漫画:SHOOWA (3)
漫画:神葉理世 (2)
漫画:杉原チャコ (1)
漫画:杉本亜未 (1)
漫画:鈴木ツタ (3)
漫画:関口かんこ (1)
漫画:高久尚子 (1)
漫画:タカツキノボル (1)
漫画:高永ひなこ (1)
漫画:高峰顕 (1)
漫画:宝井さき (1)
漫画:宝井理人 (2)
漫画:田倉トヲル (1)
漫画:館野とお子 (2)
漫画:環レン (1)
漫画:椿かつみ (1)
漫画:天禅桃子 (1)
漫画:トジツキハジメ (1)
漫画:直野儚羅 (1)
漫画:中村かなこ (1)
漫画:夏目イサク (4)
漫画:七織ニナコ (1)
漫画:楢崎壮太 (1)
漫画:南国ばなな (1)
漫画:二宮悦巳 (2)
漫画:ねこ田米蔵 (1)
漫画:葉芝真己 (3)
漫画:日高ショーコ (2)
漫画:びっけ (1)
漫画:秀良子 (3)
漫画:平喜多ゆや (1)
漫画:葛井美鳥 (4)
漫画:藤谷陽子 (1)
漫画:藤たまき (2)
漫画:古田アキラ (1)
漫画:ホームラン・拳 (1)
漫画:ホコ (1)
漫画:穂波ゆきね (1)
漫画:本庄りえ (1)
漫画:本間アキラ (4)
漫画:真枝真弓 (1)
漫画:まさお三月 (2)
漫画:斑目ヒロ (0)
漫画:町屋はとこ (1)
漫画:松尾マアタ (1)
漫画:松本花 (2)
漫画:麻々原絵里依 (3)
漫画:ミナヅキアキラ (1)
漫画:宮城とおこ (1)
漫画:宮本佳野 (1)
漫画:むとべりょう (1)
漫画:明治カナ子 (3)
漫画:萌木ゆう (1)
漫画:本木あや (1)
漫画:元ハルコ (2)
漫画:桃山なおこ (1)
漫画:もろづみすみとも (1)
漫画:門地かおり (3)
漫画:モンデンアキコ (1)
漫画:ヤマシタトモコ (2)
漫画:山田コウタ (1)
漫画:山田2丁目 (2)
漫画:山田ロック (1)
漫画:大和名瀬 (1)
漫画:山中ヒコ (3)
漫画:山本小鉄子 (3)
漫画:やまねあやの (4)
漫画:柚摩サトル (1)
漫画:ユキムラ (2)
漫画:吉池マスコ (3)
漫画:ヨネダコウ (1)
漫画:依田沙江美 (1)
漫画:わたなべあじあ (1)
一般書:岩本ナオ (1)
一般書:大武ユキ (1)
その他 (5)



FC2カウンター



月別アーカイブ



最新コメント



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



QRコード

QRコード



Copyright © 暫。 All Rights Reserved.

テンプレート配布者: サリイ   素材: Bee  ・・・   
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。