暫。 恋愛時間
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2010.08.23 *Mon*

恋愛時間

今日、というかもう昨日ですがインテ行ってきました~。
暑かった…やっぱり一般参加はキツイわ…。炎天下の中を列に並ぶのは甲子園並だ…。
瞬間冷却材とか即売してたけど、そりゃ売れるわ。あんな暑さでは!
焼け死ぬかと思いました。いや死なないけど。
人並みにもまれながらも頑張ってインテでゲットした戦利品を、これからぼちぼち読もうかと思います。

さて、その本日のお買い物の時なんですが、こんなことがありました。
商業でも活躍されているKりSまこさんの二次創作の本が欲しくて、スペースに立ち寄ろうと思いました。
パンフレットを見ると、どうやら二つのジャンルで本を出していたようで、スペースも二箇所でとってはったんですね。
そして両方とも、お誕生日席。
それで、あたくしたちは思ったわけです。
『どちらにご本人がいらっしゃるのだろう?』と。
そして、どちらか片方には売り子さんがいてはるんだろうなーと考えたわけです。
で、片方の二次の方が欲しかったので、そっちの方に足を運んだんですよ。
すると…。
あれ?誰もいない??それとも私たちがスペース間違えた??
でも、よくよく見てみると机の上におかれている本の山には、あたくしたちの欲しい本が確かに置いてある。
でも、机の上の布が、本の上にそっと掛けられているので、かといって書置きも何も無いし、『おトイレか何かでちょっと席をはずしてるんだな?』と思って、売り子さんが戻ってくるまでちょっと近くをぶらぶらとして、それからまた戻ってきたわけです。
だけど、やっぱり売り子さんは戻ってこない。それを繰り返すこと三回ほど。
周囲には明らかに同じように販売物を求める人達がうろうろ。
いい加減脚も疲れてきたので、『もう一つのスペースの方に行ってみようか?もしかしたらそちらに同じ本が置いてあって、購入できるかもしれないし。』とあいなりまして、そちらのスペースへと向かったんですね。
そしたら案の定、お一人、いらっしゃった。
やったぁあ!!!…と思ってみてみたら、『わーーー私たちが欲しいと思ってたジャンルの本はこっちには無いわぁあ…やっぱりあっちのスペースか…』ということに。
でも、せっかくここまで来たんだし…と思って、オリジナルの本を一冊購入。
そして、お金を払おうとお財布を取り出した時に、売り子さんが何か紙に文字を書いていたんですなぁ。

『すぐ戻ります』

…も…もしかして…??
一人で二つのスペースを交互に切り盛りしてらっしゃいますか…?
しかもこの方って…売り子さんじゃなくてKりさんご本人…??

とりあえず本を買って、いそいで先ほどのスペースに戻ったら…戻ったら…あたくしたちと数秒差でこちらのスペースに先ほどかんばせを拝見した方が登場。
やっぱりか…orz
目的の本を無事購入することが出来ました。
で、即行で本を買って後ろを振り向いたら、あっという間に列が。苦笑。
…朝からこの繰り返しだったんだろうなぁ…お疲れ様です、Kりさん。
振り向いた時に、机の横に貼ってあった列確認の大きな用紙が、片方の留めが外れて斜めになっていたあたりもお疲れ具合の切なさを誘いました…。



ということで。
本日は、この方の出ているアンソロも購入しましたよ!繋がりで、この本の感想をば。

恋愛時間 (I’Sノベルズ)恋愛時間 (I’Sノベルズ)
(1997/12)
木原 音瀬

商品詳細を見る




題名:恋愛時間
作者:木原音瀬
挿絵:やまかみ梨由
初版:1997.12
発行:オークラ出版


*****************************************

あらすじ:
「好きです」
―有田は後輩の広瀬から告白された。
可愛がってきた年下の後輩が、恋愛の対象として自分に好意を持っているのだと知って有田はショックを受ける。意識しはじめると、言葉も、視線もすべてが熱く痛い。
冷たい態度で接しても時おり見せるせつない表情以外は、いつもおだやかな広瀬に、有田は少しずつ心を開きはじめるが―。

*****************************************



大分古い本で、一度復刊してますが、それでも2002年。
その時は挿絵が紺野キタさんだったみたいですが、今回はその初版ですね。
たまたま立ち寄っただらけで続編のLOOPとセットで1000円ちょいで購入出来たんですよ。
今、普通に買ったら一冊でも1000円では手に入らないのに、たまたま値下げセール的?なものをしていたのでラッキーでした。
で、まず手にとってみて思ったのは、「…本、分厚っ…!」ということ。
ナリセコノハラ氏でこの分厚さはキツイなーフラジールとかWELL的なキツさがこの長さで続いたらほんと精神衛生上よくないなー…とか、読む前からめっちゃネガティブだったんですけども。
さらさらさらっとこのお話は読めました。
1冊を読んだ感想を一言で言い表すと、そのまま題名の通り『恋愛の話』。
そこにナリセコノハラ氏お得意の、ナタで袈裟懸けに読者の心を切りつけるような描写とか、もうちょっとこの人の思考回路理解できないっちゅーの!!!…とか、そういうぶっとんだ登場人物もこの物語の中には存在しない。
もう、ただひたすら主人公二人の恋愛の話。
何となく、『美しいこと』の原型になった話なのかなー…なんてぼんやり思いました。
ただ、『美しいこと』は、攻が受を女だと思っていた…という勘違いが大きくピックアップされて、もう少しボラ的にエンターテイメント性に長けていて、より完成度が高い。というか、暫の中では、ナリセコノハラ氏の、恋愛主体の物語の完成形なんですよね。★5つの。
感想まだ書いてないけど、それは好きだからいつ書こうか迷ってるだけで。

で、このお話。
90年代に書かれています。
本当に恋愛の話しかないんですよ。主人公二人が特別濃いキャラクターというわけでもなく、本当に普通の会社の先輩後輩。
強いて言うならば、二人とも凄く良い性格で、受で先輩の有田は凄く面倒見がいい。
攻の広瀬は、外見の特徴で言えば、眼鏡をかけていて身長が高い。
とっても仕事が遅いけど、兎に角真面目で完璧に仕事をこなす。
これくらいしか挙げることが出来ない位、ごくごく普通の二人なんですね。
全部で4話収録されていて、1話目が表題作の『恋愛時間』になるんですが、正直恋愛時間だけ読んでいたら、あまりに普通過ぎて、ちょっと『ふ~ん』という感じでした。

2話目の恋人時間で、ちょっと嫌~な同期の川上という男が出てくるんですけども、この川上も読み進めて行くうちに、憎めなくなってくるんですよ。というか実際、イイヤツというか自分の感情に素直だったから嫌なやつに見えていただけで、相手のことを深く知ってしまったらそれも欠点に見えなくなってくるというか。
寧ろ悩む広瀬の良き理解者になってくれるんです。

そして3話目。『兄の恋人』で、少し話の目線が変わります。
攻の広瀬の弟の視点になるんだけども、このお話が一番、個人的には好きかな。
というか、この話の中で一番作者っぽさが出てる構成だったので。
広瀬が家族に「男と付き合っている、その男と同棲する」ということをカミングアウトしちゃうんですね。
で、当然家族はびっくりするわけなんだけども、お兄ちゃん子の妹が(広瀬は4人兄弟の次男。兄、広瀬、妹、弟)、そりゃーそりゃー反対反対、大反対。尋常じゃないくらい反対する。
で、気の強い妹は、気の弱い弟を巻き添えにして、有田と広瀬を別れさせようとするんですなぁ。
そこだけ読んだら、「妹よ…お前…いくらお兄ちゃんっ子といっても程がある…どんだけ性格悪いねん!」ってね。なるんですよ。最初はね。
でも、どんどん読んでいくと、そういう単純な我が儘だけではなくて、本当はもっと深いところで兄を心配するが故の行動だった…というのがわかるんですよ。そこでちょっとじーんと来る。
でも、やっていいことと悪いことはあるんだけどね(苦笑)。

つまりは、このお話の中に、本当の悪人は一人も存在しないんです。
性善説が根底に流れてるというのか?と思うくらいに、柔らかい空気が流れているお話。

だ け ど …

だけど、その柔らかい雰囲気の物語の中で、やっぱりこの作者が書いたお話なんだな…って心底感じてしまうのが、ラストの短編、『海岸線』。
凄く短い物語です。時系列でいうと、第3話の間に挿入される筈のお話。
これを、わざわざ最後に持ってくるのが、この作者の本当にすごいところなんだと思います。
この構成力の巧みさが秀逸。
最後は、どうなるか?というのは書かれていないんだけども、それが3話の最後を先に読んでいるから、この後の展開の行く末は、読者は皆、知っている。
知っているのだけども…もやっとするんですよね。もやっと。
いや、この後絶対に二人は誤解が解けて、その苦しかった日々も笑い話になるんだなって…分るんだけども。
分るんだけども、あえてそれを書かずに、わだかまりが残った状態の二人で物語が終わる…というのが、もう何とも言えない。
この読後感は、もりおうがいのまいひめの最後の言葉に集約されると思う。


『されど我腦裡に一點の彼を憎むこゝろ今日までも殘れりけり』


憎む…ではないんだけども、翳りといえばいいのかなぁ。
丸い綺麗な器に、ほんの小さなひびが入ってしまったような。
あるいは、満月に一筋、雲の影があるような。
ハッピーエンドである筈なのに、どこかに瑕疵がある。完璧では無い。
それをこの構成で成し遂げたというのはやっぱりスゴイの一言に尽きると思う。

地味な話だからこそ、そういうキラリと光るものがより際立つのかも。






…誰かを好きになるのは疲れる。


自分以外の人間のことで悩んで、悩んで…


自分一人だって胃に穴があきかけたのに、二人分だと…。






印象に残るような強烈な言葉はこのお話の中には、全体の雰囲気のように見受けられません。
妹の、兄を想う胸の内の吐露がぐっときたけれども。
だから言葉を選ぶのには少々迷いました。



【勝手に評価】
恋愛度:★★★★★
(恋愛・恋愛・恋愛。オンリー恋愛。愛っていうよりも、恋ですねぇ。)
BL度:★☆(ちっすをしては、相手がどう考えているのかもやもやし、その繰り返し。)
総 合:★★★★☆


話全体では★4つなんだけど、最後の構成の巧みさに☆を上積み。
『大人の話を目標に書いた』とのことですが、確かに二人はとっても大人なんだけども、恋愛をすると中学生や高校生のように悩み、苦しみ、立ち止まる。
幾ら年を経ても、人に恋し、そして愛するっていうことは、いつまでも心の柔らかい部分に触れるんですよね。

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Author:万里&おさる
万里とおさるの腐女子シスターズ。
姉なのにおさるに虐げられて過ごす、万年ディフェンス女、万里。
オフェンス担当、α派の笑顔で人をぶった切る(人に言われた)テラドSなオフェンス担当の妹おさる。
二人合わせて暫。

【当ブログについて】
・ネタバレしまくってます。基本的に最初は日常の日記、折りたたみで本の感想になっています。
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