暫。 匣男
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2010.08.18 *Wed*

匣男

職場の人が、2週間程休んでいたんですね。
体調不良だというのは知っていたんですが、それにしても長い間休んでたねーと皆の間で話題に。
で、姿を現した本人を見て、皆が口を合わせて一言。

「「「顔、むくんでる…」」」

一体どうしたのよ?てかなんでそんなにも休まなきゃいけなくなる位に何処が悪かったん?と口々に質問。
で、彼は言ったわけです。

「やー…最初体調が悪くて、かるく微熱気味だったんですよ。で、こりゃー運動不足に違いないなと思って、運動不足ならば体を動かそう。手っ取り早く体を動かす為には、やっぱスクワットだろ!って思って。バーベルかついでスクワットやったんスよ。そしたら次の日…もう起きれなくて…そのまま病院で5日間点滴三昧★顔のむくみはそのせいです」

見よ。英雄がここに現れた。猛者だよ猛者。
「普通即行家に帰って寝るやろ~~体調悪かったら。」と、一同爆笑。
なんかもうアホ過ぎてほほえましいですね!


ということで。
常人には理解出来ない行動繋がりで、本日はこの本の感想をば。


匣男 (プラチナ文庫)匣男 (プラチナ文庫)
(2010/03/10)
剛 しいら

商品詳細を見る




題名:匣男
作者:剛しいら
挿絵:吉村正
初版:2010.3
発行:プランタン出版


*****************************************

あらすじ:
狭いところに入りたい──。
旧財閥の跡取りで船舶会社副社長の風宮にはおかしな性癖がある。
秘書となった幼なじみの祐一朗は、その唯一の理解者で支配者であった。
家族に萎縮し、仕事の重圧で心が壊れかけていた風宮は、デスクの下で祐一朗の足下に蹲り安寧を得る。
薄闇に包まれた狭い空間は、安らぎと同時に恍惚感をもたらした。
まるで祐一朗の執着に閉じ込められたようで…。

*****************************************



究極のインドア人間がこんな感じ?最終形態匣男。

なんつーか強烈な作品でございました。もう、あらすじ↑の一文目に全てのエキスが詰まってるというか。
そう。主人公は兎に角狭いところが大好きで、狭いところに入っていると心が落ち着く。
反対に人のいるところは受け付けない。そんな性癖のある人間でして。
そんな性癖を持つようになったのは一応理由があるんですな。

風宮は複合企業のトップの御曹司なんですが、仕事のプレッシャーやストレスがハンパないわけです。
妬みや嫉妬や、風宮を後ろから操ろうとする姉とか、蹴落とそうとする輩とか。
そんな理由から、『閉じこもりたい…狭いところ落ち着く…』ってな思考回路になったわけです。
題名のまんまですね。
最初、題名を見て、なんで『箱』じゃなくて『匣』なんだろう?と思って辞書で調べてみたんですよ。
イメージとして、普通の箱は幅広い意味で使う入れ物の意味なんですが、匣という字は柩だったりとか、少々薄暗いイメージであったり、中に入っているものが判らない…怪しいものっていう雰囲気があるんですなぁ。
そしたら、通常の入れ物を指す箱と違って、『匣』という字は檻という意味もあるそうで。
また、蓋がついた入れ物のことでもあるらしく。
つまりあたくしたちのイメージは当たらずといえども遠からず、だったのかなと。
蓋がついているから中身が見えない=怪しい。
もうこれだけで充分心をひきつけてやまない何かが…。
そう。主人公はそんな匣の中に入るのが大好きで、その怪しい雰囲気を秘めた匣を開けるのかあけないのか…それが従兄弟である当て馬君と幼馴染の攻の運命を分けたということです。

攻の祐一朗は風宮の一番の理解者…というか他の誰も理解出来ない世界で、彼しか理解する人間が居ないわけだから、一番っていうよりも『唯一』って言った方が正確なんだろうなあ。
祐一朗が唯一の理解者で風宮を支える存在なのに対して、当て馬君である従兄弟の和輝は風宮のことが深層心理では好きなんだけども、心のどこかで無意識に一線を越えるのを恐れていて、風宮の入っている匣を開けることが出来ない。そこに風宮が存在しているというのは感覚的にはわかっているんだけども、開けられない。


さて。
…ほんとお前もうちょっと現実見ろよ…!っていうくらいの突っ込みどころの主人公風宮。
…なんだけども、対峙する攻の祐一朗も大概な性格っていうのがポイントなんですよね。
おまいら割れ鍋に綴じ蓋だよ!もう一生そうやってろ!!…まぁ言われなくてもそうしてるだろうけど。

狭いところに入りたい風宮の性癖を直そうとするのではなく、旅行用のでっかいトランクを持ってきて、

「散歩だよ」

なんてほざくわけです。( ゚д゚ )ポカーンですよ。ポカーン。
何がポカーンかって、そのトランクの中に風宮を入れてそれをひいて祐一朗が歩き回る…らしいですよ。
重っ!!!(そういう問題か?)
そんな祐一朗が当然の如く普通な愛の告白をすることが出来るわけもなく、トランク越しなら素直に気持ちを言えちゃうみたいなね。あーあーあーあーもうめんどくさいなこいつら!!!

挙句、話のオチが風宮がその性癖を克服して、苦手だけども広い世界を祐一朗と共に歩んでいく…みたいなね。
そんな爽やかな生産性のあるものじゃないというのがミソでして。
今まで風宮は一人で匣に閉じこもっていたけど、気づいちゃうんですよ。
『二人で匣の中に入ればいいんだ…!』ってことにねorz

…なんだよ。つまりは一冊通じて、最初は一人だった引きこもり男が二人になったって話ですかそうですか。
祐一朗は普通に外と繋がっている人間なんだけども、そういう問題じゃないってことで。
精神的に二人だけの世界にいるってことだなあ。
あー…常人には理解できねぇえええ…って思うんだけども、二人が幸せならそれでいいってことで。
ものすごい勢いで読んでしまった…。in甲子園www何やってるんだ俺たちwww






そうだよ。僕らの関係は、あの映像だ……。


正しい像とは真逆なんだ。


本当は……僕が祐一朗を変えたんじゃないかな。


そして……支配してるんだ。






引きこもりの風宮を導いていたとずっと思われていた祐一朗。
実は、最後の最後に至って本質的にはその逆だったということに思い至る二人。
うは。奥が深い。
それにしても、祐一朗の「病んでない人間なんているのか?俺達はまだまともなほうさ」という発言には激しく「異議あり!!!!!!!!!!」と突っ込みたい。
いや、百歩ゆずってそうだとしてもだ。お前にだけには言われたくねぇえええええええ!!!!!!
つか開き直るなよおまいら。と、声を大にして言いたいのでした。




【勝手に評価】
ブラックボックス度:★★★★★(開けてしまったら、そこには未知の世界が)
B L度:★★(描写はあるんだけどなぁ…それ以外のことが強烈過ぎて…)
総  合:★★★★☆



なんか突拍子も無い設定なんだけど、剛さんのクセの無い文章でさらさらと読めてしまった。
ちょっと変わったお話が読みたい方にはお勧め。
街中でトランクを引きずって歩いてる人を見たら、ちょっと疑ってしまいそうになる自分達がいる(笑)。




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Author:万里&おさる
万里とおさるの腐女子シスターズ。
姉なのにおさるに虐げられて過ごす、万年ディフェンス女、万里。
オフェンス担当、α派の笑顔で人をぶった切る(人に言われた)テラドSなオフェンス担当の妹おさる。
二人合わせて暫。

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・ネタバレしまくってます。基本的に最初は日常の日記、折りたたみで本の感想になっています。
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