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2010.07.14 *Wed*

WELL

昨日の日記で書いた、通販で購入したフットボールネーションが無事(?)、手元に届きました。
見事帯付w
とりあえず三冊並べてみた。


footballnation


…壮観だな。千尋、千尋、千尋(笑)。若しくはもつぁると、もつぁると、もつぁると。みたいなね。
というかまるで俺らが一之瀬のようだww(否定はしない)
とりあえず誰か読みたい人居ませんかー。絶賛貸し出し準備中。
それにしても2巻の表紙はやっぱ一之瀬になるんでしょうか。だとしたらやはりここは三冊並べてあげないと駄目なんでしょうか。
…とは思うのものの、我が家のクローゼットにそんな余裕は無いのでどうしたものか…。


さて話は変わって、本日また件の出張所に行ってきましたよ。
出勤して直ぐ、仕事がわさっと入る…!!
おお!!喜ばしい!!!暇で暇で死ぬ思いをせずに済む!!!と、大喜び。
いそいそと用意をし、準備万端。後は仕事の相手達が来るのを待つのみ…!!
わくわく、わくわく。
いそいそ、いそいそ。
テンション高まって、ストレッチでもしてみる。
ヘイ!カモーーーン!!!!

…おかしい。時間になっても来ない…。
あれ?時間間違えた?そんなはずは無い!
そう思って辛抱強く待つこと小一時間。

…待つにも限界がある…。もしかして。いや、もしかしなくとも。
これは…駄目だったんじゃないのか…?

打ちひしがれる。そして準備したものを唇かみ締めつつ直し始める。
おおおおおせつねえええええええ最初から仕事が無かったなら兎も角、あるはずだったものが連絡も無くすっぽかされるこの切なさったら無いわあああああああ(突っ伏し)!!!!!
嗚呼悲しひことなる哉。

…ふてくされる。うつむいた目線の先に、ナリセコノハラ氏のWELLが目に入る。

読んでもいい…よね…?つか読まんとやってられんわあああああ!!!!!!!(ちゃぶ台ひっくり返し)


ということで。結局本日も一冊丸々読んでしまいました、WELL。の感想をば。
ま、この出張所も当分行くことは無いだろうからな…うん、いい経験だったと思うことにすっべ。


WELL (Holly NOVELS)WELL (Holly NOVELS)
(2007/02/21)
木原 音瀬

商品詳細を見る




題名:WELL
作者:木原音瀬
挿絵:藤田貴美
初版:2007.2
発行:蒼竜社


*********************************

あらすじ:
ある日すべての建物が突然崩壊し、多くの人間や動物が死んだ。
地上は灼熱の太陽と白い砂漠だけになった。
地下にいて助かった幼馴染みの亮介としのぶは、食べ物がなく酷い空腹に苦しんでいた。
このままでは餓えて死んでしまうと焦る亮介に、「亮ちゃんが一緒ならいい」と言うしのぶ。
亮介は苛立つが怪我をした身では動けなくて…。
―突如生と死に直面した高校生二人の、切ない愛の物語。

*********************************



『切ない愛の物語。』

…?

…異議あーーーーーーーーーーーーり!!!!!!!!大いにあーーーーーーーーーーーり!!!!!!!!

蒼竜社さんよぉ…いくら本の売り上げを上げる為とはいえ、この内容紹介は無いお!
もっと適切に内容を表記するなら、『突如生と死に直面した男達の、骨肉を争う生存競争の物語。』であって、決して決してそこに『切ない愛』などという美化されるべきものは存在しないと思う。

いやぁ…なんというか…。
きっつい内容というか、袈裟懸けに読者を切ってみせるのが多いナリセコノハラ氏の作品の中でも、まぁ…これはトップクラスの問題作品。間違いなく。
フラジールも大概だったと思うんだけど、まだフラジールの方が愛はあったと思う。
常人には理解し難いけれども、二人の間だけに通じる愛と憎しみの絆が確かに。
だからフラジールはボラとして出してる意味があったと思うし、読者の好みはかなり別れると思うけども、そこにエンターテイメント性はあったんだよね。

だがしかし…。
この話は果たして…。このレーベルから、というかボラというカテゴリから出す意味はあったんだろうかと。
物語に出てくる人類そのものが遅かれ早かれ皆滅びゆく運命ではあるんだけども、その確実に迫る『死』を目の前にした人間がとる行動…極限状態における愛情なのかって最初は思ったんですけどね。
あたくしたちの読解能力が足りないのか、『愛情』っていうか…寧ろ本能?子孫を残せなくても残そうとする生物の本質的な欲求?をみた気がした。
この本には二話収録されていて、表題作の『WELL』と、その続きで主人公が変わった『HOPE』。
WELLはまだ愛…情があるんですよね。もっとも、一方的な愛だし、その愛は一般的に鑑みると狂ってるんだけども。まぁ、まだこれはボラとして目をつぶろう。
でもHOPEは…HOPEはなぁ…。
HOPEを読み始めて、食料が尽きてくる…という状況から、「もしかしたら…っていうかソレしか無いよなぁ…」っていう嫌な予感はしたんですよ。嗚呼でもやっぱりね。その通りでしたわー。
蟹バリズム。ええ。きちゃったよコレ。
HOPEの主人公、田村は所謂、いい人なんですよね。
正義感があって、極限状態にいても理性的でいようとする。
食料がいつか尽きる…という条件下で、皆が少しでも人間らしく生き延びられるような方法を模索する。
そして、困っている人がいたら手を差し伸べる。
手を差し伸べることで一人あたりの食い扶持が減るのだとしても。

そりゃね。
皆、田村みたいに生きられたら…って思いますよ。
だからこそ皆、田村を信頼しているんだけども、でも。
『死』を目の前にして、頭では理解していても、そこまで理想的な人間で存在し続けるということは実際難しい。
かといって田村が「そんな聖人みたいな人いるわけないよ!!」と一刀に切り捨てられるような思考回路の持ち主というわけでもない。
田村の思考回路も分るし、でも田村以外の人間…地下街の住人の考えも理解出来る。
ただ、田村は自分の考える最善の方法で行動しようとしていただけだったんだけども。
彼の元に希望は残ったのか…?

凄く象徴的な場面があるんですよ。
拉致監禁されていた田村が、救い出された時のこと。
彼は衰弱していて、食料を口にしないと危険な状態だったんですね。
そこで仲間が田村にスープを持ってくる。
食料はもう無い筈なのに、どうして…?と考えて、彼は直ぐに理解する。
ああ、このスープはかつて人だったものなのだな、と。
だから、食べることを拒否する。人間を食べるくらいなら死を選ぶ、と。
でも、住人達だって、本当は自分達も人間など食べたくない。でも、生きるためには、もうそれしか選択肢が無い。だから、共に生きてきた田村にも、生き抜いて欲しい…。そういう必死の想いでスープを飲ませようとする。
でも、田村は拒否をし続けていた時、住人の一人が犬を一匹連れてきます。
人が食べられないならと、田村の為に必死に犬を探してきたんですよ。
犬はクンクンと鳴いている。
田村の為に殺されようとする犬を見て、田村は言うわけです。

「皆と同じものを食べるから、どうかその犬を殺さないでくれ」と。

田村はずっと他のメンバーを導く役割をしてきたんですね。
本来ならば、自分達の命を守る為に、自分が率先して生命に手をかけるべき立場だったのではないかなと。
でも、彼にはそれが出来なかった。
生きている犬を助ける為に、他の住人が手にかけた、他の人間の命を食べることを選択するわけで。
田村が悪いわけではないんですよ。
自分ひとりだけの命だったなら、田村は食べることを拒絶して死を選びたかった。
だけど、周りがそうはさせてくれなかった。そういうことなんですよね。
そして、田村は極限状態においても、自分の命の為に、他の命に手をかけることが出来ない人間だった…ということです。
それをしのぶは(おそらく本能で)理解していて、だからこそ最後の行動に出たのだと思います。
その行動とは、田村がかっとなって首を絞めて動かなくなってしまった片倉に近寄り、「この人死んでないよ」とつぶやき、その瞬間に片倉の頭部に瓦礫を落とし、「生きてたけど、俺が殺した」と言ったこと。
ほぼ確実に、片倉は田村が殺してたと思います。
ですが、しのぶは田村ではなく、自分が殺したと主張する。
しのぶはこの状況下において、人を殺すということに抵抗感が無い。
けれど、田村は違う、ということをしのぶは悟っている。
悟っているから、田村の罪悪感を払拭するために、自分が殺した…と告げたわけです。
そして、聡い田村もしのぶの行動を理解する…。

希望は何処にあるんだろう。
この話に『HOPE』という題名をつけた作者の意図は。
希望…って普通、プラスの意味でとるじゃないですか。
でも、読み終わって気づく。希望って、プラスに関わらずマイナスに関わらず、それが本人の望みであるならば、『希望』ということじゃないのかなと。
住人達にとっては、田村はまさに皆の『生きる希望』(=HOPE)であるのに、当の田村は『もう生きていたくない』という絶望が、彼にとっての希望…。







「肉のことは……どうしようかってすごく迷ったけど、結局みんな納得ずくで食べました。

 これはもしかしたら赤塚さんか田村さんかもしれないけど、

 このまま捨てるよりは食べて、一緒に生きていくんだって、皆泣いて食ってました。」







【勝手に評価】
トラウマ度:★★★★★
(もし何も知らずに手にとった人がいたらご愁傷様としか言い様が無い)
B L度: ― 
(そういう描写はある。あるがこれは犯罪であってラブでもなんでもない)
総  合: ―


何故総合が判定不可なのか。だってこの作品ボラじゃないから。
ただ、この心理描写と構成力はやっぱり卓越してますね。
物語の終わり方が中途半端と感じる人もいるかとは思うんだけども、この作品はこの終わりだからこそ心に深い傷を負わせてくれるんですよねぇ。
中途半端で、気持ち悪くて、確実に未来が無いにも関わらず、先に続くようなところで終わるのはこの物語にふさわしいオチということで。

あああああああ愛のある話が読みたいんだおおおおおおお…。

♪愛を~下さぁい~うぉううぉう♪愛をぉ~下さぁああいいぃ~~ボラ♪ボラ♪

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Author:万里&おさる
万里とおさるの腐女子シスターズ。
姉なのにおさるに虐げられて過ごす、万年ディフェンス女、万里。
オフェンス担当、α派の笑顔で人をぶった切る(人に言われた)テラドSなオフェンス担当の妹おさる。
二人合わせて暫。

【当ブログについて】
・ネタバレしまくってます。基本的に最初は日常の日記、折りたたみで本の感想になっています。
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